「ファイルメーカー(FileMaker)の料金って結局いくら?」「個人でも買える?」「買い切りはもうできない?」と気になっている人は多いはずです。
結論として、FileMakerはオンプレミスの年間ライセンスなら5ユーザー時で1ユーザー月額2,035円(税込・年24,420円)から始められるサブスクリプションが基本で、個人向けには73,260円(税込)の買い切り「シングルライセンス」も用意されています。
ただしクラウド版(FileMaker Cloud)/自社サーバ運用/買い切りなど複数の契約形態があり、ユーザー数や運用方法によって最適なプランが変わります。
この記事では、ファイルメーカーの料金体系の全体像から、個人・法人・Cloud・買い切り・無料利用・代替ソフトの費用感まで、Claris公式の価格をもとに整理して解説します。
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ファイルメーカー(FileMaker)の料金体系の全体像
FileMakerの契約形態は、Claris公式の購入ストアでは「Cloud(クラウド)」「オンプレミス(自社サーバ)」「シングルライセンス(個人向け買い切り)」の3区分に整理されています。
まずは代表的なプランの最低契約・参考価格を整理しておきましょう。
| 契約形態 | 主な用途 | 参考価格(税込・5ユーザー/12か月契約) |
|---|---|---|
| FileMaker Cloud(Starter) | Claris社運用のクラウドで小規模利用(5〜10ユーザー) | 1ユーザー月額 2,420円 |
| FileMaker Cloud(Max) | クラウドで中〜大規模利用(5〜99ユーザー) | 1ユーザー月額 4,950円 |
| オンプレミス 年間ライセンス | FileMaker Serverを自社で運用 | 1ユーザー月額 2,035円(年24,420円) |
| オンプレミス 永続ライセンス | 買い切りで自社サーバ運用 | 1ユーザー 86,460円 |
| シングルライセンス | 個人向け買い切り(FileMaker Pro単体) | 73,260円(フルバージョン ダウンロード) |
料金プラン名は2025年7月から変更されており、旧Essentialsが「Starter」、旧Standardが「Max」に名前が変わっています。古い記事や代理店の資料では旧名称のまま残っている場合があるため注意しましょう。
Claris社の提供しているファイルメーカーの料金やできることが以下のページによくまとめられています。こちらも確認するのをおすすめします。
料金の決まり方
FileMakerの料金は、Claris公式ストアでは「プラン種別」「ユーザー数」「契約期間」の3軸を入力すると単価と総額が動的に計算される仕組みです。
同じプランでも、ユーザー数が増えると1ユーザーあたりの月額単価が下がります。たとえばオンプレミス年間ライセンス(12か月契約)は、5ユーザー時で1ユーザー月額2,035円、10ユーザー時で1ユーザー月額1,903円と、人数を増やすほど単価が安くなります。
契約期間も同様で、12か月よりも24か月、24か月よりも36か月のほうが1ユーザーあたりの月額単価が下がります。長期で使う見込みがあるなら、契約期間を伸ばすほうがトータルコストを抑えられます。
- プラン種別:Cloud(Starter/Max)、オンプレ年間、オンプレ永続、シングルライセンス
- ユーザー数:人数が増えるほど1ユーザーあたりの単価が下がる
- 契約期間:12か月/24か月/36か月。長期契約ほど月額単価が下がる
月額換算と年額契約
FileMakerのサブスクリプションは、「月額換算で表示されていても、支払いは契約期間分を事前に一括請求」されます。
たとえば「オンプレ年間ライセンス・5ユーザー・12か月契約」を選ぶと、Claris公式ストアでは月額換算2,035円(税込)と表示されますが、実際の請求は5ユーザー×12か月分の122,100円が事前一括の年払いになります。
同じ条件で契約期間を24か月にすると、1ユーザーあたりの月額単価が2,035円から1,936円に下がります。3年以上使い続けることが見えている場合は、24か月や36か月の複数年契約を選んだほうがトータルコストは抑えられます。
ファイルメーカーを個人で使うときの料金
個人利用でFileMakerを始める場合、Claris公式の購入ストアで個人が選べるのは「シングルライセンス(買い切り)」です。CloudやオンプレミスはいずれもCloudで5ユーザー以上、オンプレで5ユーザー以上が最低契約となるため、1人だけで使うなら買い切りがおすすめになります。
| 形式 | 価格(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| フルバージョン ダウンロード | 73,260円 | 新規購入向け。FileMaker Pro 2025 を1ライセンス |
| フルバージョン パッケージ製品 | 77,220円 | プロモコードで配送料無料 |
| アップグレード ダウンロード | 43,956円 | FileMaker Pro 2023以降の所有者向け |
| アップグレード パッケージ製品 | 47,916円 | 同上・パッケージ版 |
| 無料評価版(45日間) | 0円 | フル機能をお試し可能 |
「自分のMacやWindows1台で、個人プロジェクトのデータ管理に使いたい」という用途なら、フルバージョン(ダウンロード)73,260円が最小コストで始められる選択肢です。
シングルライセンスとアップグレード版の違い
シングルライセンスには「フルバージョン」と「アップグレード」の2種類があり、すでにFileMaker Pro 2023以降を持っているかどうかで選び方が変わります。
新規でFileMakerを買う場合はフルバージョン(73,260円)、Pro 2023以降を持っていて最新版に移行したい場合はアップグレード版(43,956円)で約3万円安くなります。アップグレード版はボリュームライセンスの一部であるシングルライセンスは対象外なので、対象範囲は事前に確認しておきましょう。
勉強や趣味で長く触り続けたい場合は、年1万円程度で最新環境が使い放題になる「Claris Developer Subscription(開発者向けライセンス)」という制度もあります。本番運用には使えませんが、学習や検証用として活用できます。
個人利用でよくある不安点
- シングルライセンスは最新OSにずっと対応する? → 同一バージョンを買い切りで使い続けるかぎり、OSアップデートで動かなくなる可能性はある。新OS対応の最新版を使いたければアップグレード版を購入する
- 家族や友人と一緒に使える? → シングルライセンスは1人での利用が前提。複数人で使うならCloudかオンプレの5ユーザー契約が必要
- 無料版はある? → 完全無料版はなく、45日間の評価版か開発者向けライセンスでの利用が選択肢
個人利用で「本格的な業務システムを作りたいかどうか」がわからない段階なら、まずは45日間の無料評価版で操作感を確かめてから買い切るか判断するのが安全な進め方です。
ファイルメーカーを法人・組織で使うときの料金
法人で導入する場合、Claris公式の購入ストアで選べる選択肢は「Cloud Starter/Cloud Max/オンプレ年間/オンプレ永続」の4プランです。いずれも最低5ユーザーからの契約となります。
| プラン | 対象ユーザー数 | 1ユーザー月額/単価(税込・5ユーザー時) |
|---|---|---|
| Cloud Starter | 5〜10ユーザー | 2,420円/月(12か月契約) |
| Cloud Max | 5〜99ユーザー | 4,950円/月(12か月契約) |
| オンプレ 年間ライセンス | 5ユーザー〜 | 2,035円/月(12か月契約・年24,420円) |
| オンプレ 永続ライセンス | 5ユーザー〜 | 86,460円/ユーザー(買い切り) |
5ユーザーでオンプレ年間ライセンスを契約した場合、12か月契約での年間費用は122,100円(税込)からスタートします。FileMaker ProでアプリにアクセスするだけでなくFileMaker Server・FileMaker Go・FileMaker WebDirect・Claris Connect(稼働フロー上限5)まで含まれるため、社内の主要利用パターンを1契約でカバーできます。
Cloudとオンプレミスの単価比較
同じ「5ユーザー・12か月契約」で4プランを比べると、月額単価には次のような差があります。
| プラン | 5ユーザー・12か月の総額(税込) | 1ユーザー月額換算 |
|---|---|---|
| オンプレ 年間ライセンス | 122,100円/年 | 2,035円 |
| Cloud Starter | 145,200円/年 | 2,420円 |
| Cloud Max | 297,000円/年 | 4,950円 |
| オンプレ 永続ライセンス | 432,300円(買い切り・5ユーザー分) | ― |
サーバ構築・運用までを自社で担えるならオンプレ年間がもっとも安く、サーバ管理を外部に任せたいならCloud Starter、Claris Connectで大量の自動化フローを動かしたいならCloud Maxが向いています。
FileMaker Cloudの料金
FileMaker Cloudは、Claris社が運用するクラウド環境上でFileMakerを使えるサービスです。自社でサーバを立てる必要がなく、契約直後から利用を始められます。
2025年7月以降のCloudプランは2種類あり、用途と人数で使い分けます。
| プラン | 対象ユーザー数 | 1ユーザー月額(税込・5ユーザー・12か月) | App共有数 |
|---|---|---|---|
| Starter(旧Essentials) | 5〜10ユーザー | 2,420円 | 3個 |
| Max(旧Standard) | 5〜99ユーザー | 4,950円 | 256個 |
Starterはストレージが年間2GB/ユーザー、Claris Connectの稼働フロー上限が5本まで。MaxはストレージがStarterの3倍(年間6GB/ユーザー)、Claris Connectフロー上限が50本まで拡張されます。
Cloud固有の特徴として、Claris ConnectというノーコードのAPI連携サービスが標準で組み込まれている点があります。Slack・kintone・Salesforceなど外部サービスと連携した自動化フローをそのまま組めるため、サーバ構築と連携基盤を分けて考える必要がありません。
契約期間を24か月・36か月に伸ばすと月額単価がさらに下がり、Cloud Starterは2,299円/月(36か月契約・1ユーザー)まで下がります。長期利用が決まっているなら複数年契約を選びましょう。
買い切り・永続ライセンスはできる?
結論からいうと、FileMakerは現在でも買い切り(永続ライセンス)の新規購入が可能です。Claris公式ストアのオンプレミスタブで「価格オプション」を「永続」に切り替えると購入できます。
| プラン | 1ユーザー価格(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| オンプレ 永続ユーザライセンス(5ユーザー時) | 86,460円/ユーザー | 24か月のアップグレード期間込 |
| オンプレ 永続ユーザライセンス(10ユーザー時) | 81,048円/ユーザー | 24か月のアップグレード期間込 |
| シングルライセンス(個人向け買い切り) | 73,260円 | フルバージョン ダウンロード |
過去のFileMakerバージョンを使い続けるリスク
すでに古いバージョンの永続ライセンスを持っていて「このまま使い続けたい」と考えている人もいますが、いくつかのリスクがあります。
- 最新macOS/Windowsで動作しなくなるタイミングがいずれ来る
- Claris公式のセキュリティアップデートが提供されなくなる
- 新しいFileMaker GoアプリやWebDirectとの互換性が落ちる
- 業務でPC入れ替えが発生すると、古いバージョンが移行できないケースがある
とくに業務システムとしてFileMakerを使っている場合、ある日突然「Macをアップデートしたら起動しなくなった」という事態は避けたいところです。古いバージョンで止まっているなら、計画的にアップグレードのタイミングを設けておくことをおすすめします。
ファイルメーカーを無料で使う方法はある?
「完全無料でずっと使い続けられる」FileMakerは存在しませんが、期間限定や用途限定であれば無料で使える方法がいくつかあります。
- 45日間の無料評価版(トライアル)
Claris公式サイトから申し込めばFileMaker Proをフル機能で45日間試せます。Mac/Windows両対応で、アカウント登録のみで利用可能。 - FileMaker Goアプリ(iPhone・iPad)
iOS用のクライアントアプリ「FileMaker Go」はApp Storeから無料でダウンロードできます。ただしアプリ単体では何もできず、別途FileMaker ProまたはServerで作成・公開されたソリューションが必要です。 - 教育機関向け無償提供(Claris for Education)
高校・大学・専門学校など対象の教育機関とその学生・教員は、申請を通すと無料または大幅な割引でFileMakerを利用できる制度があります。 - Claris Developer Subscription(開発者向け)
本番運用は不可ですが、年1万円程度で最新版を学習・検証用途に使えるサブスクです。完全無料ではないものの、本番ライセンスと比べて大幅に安価です。
「無料の代替ソフトでFileMakerと同じことをやりたい」という相談も多いですが、業務システム級の作り込みを完全無料で実現するのは現実的には難しいのが正直なところです。LibreOffice BaseなどのフリーDBもありますが、複数人での同時運用や帳票出力までを考えると、有料ツールの導入か内製の判断が必要になります。
ファイルメーカーが「高すぎる」と感じたときの選択肢
FileMakerの料金が「高すぎる」と感じる声は少なくありません。サブスク化で毎年費用が積み上がる構造になったこともあり、年間費用を見直したいケースは増えています。
コストを下げるアプローチは、大きく分けて「契約量を絞る」「契約期間を延ばす」「開発・運用を外注する」「他ツールへ乗り換える」の4方向です。
必要ユーザーだけに絞って契約する
もっとも現実的なコスト削減策は、「実際にFileMakerを開いている人だけ」にライセンスを絞り込むことです。
「念のため全社員に1IDずつ」という発想で契約数を増やすと、年間費用がそのまま増えていきます。データの参照だけで十分な社員はWebDirectや帳票PDFでの閲覧に切り替え、入力・編集をする人だけにユーザーIDを発行する設計に変えるとライセンス数を絞れます。
加えて、契約期間を24か月・36か月に延ばすと月額単価が下がります。長期で使うことが決まっているなら、12か月契約を毎年更新するより、24か月や36か月の一括契約に切り替えるほうがトータルコストは安くなります。
開発・運用を外注して内製コストを下げる
「ライセンス費用そのものより、社内で作り込みや改修にかかる時間のほうがコスト負担になっている」というケースもよくあります。
担当者が辞めたり異動になったりするたびにFileMakerの中身がブラックボックス化する、改修依頼が回らずExcelに戻ってしまう、といった問題は内製の典型的な落とし穴です。
長期的には、設計・実装・運用保守の一部を外部のFileMaker認定パートナーに切り出すことで、社内の人件費や属人化リスクを抑えるほうがトータルコストは下がるケースもあります。
安く買う裏技は?(中古ライセンス・並行輸入の注意)
「FileMakerを安く買う方法」を探すと、中古ライセンス販売や個人輸入・並行輸入の情報が出てくることがあります。しかしこれらの非公式ルートでの購入は推奨できません。
- ライセンス契約上の譲渡が認められていない場合、利用そのものが規約違反になる
- Claris公式の技術サポートやアップデートが受けられない
- そもそもライセンスキーが無効化されている可能性がある
- 個人輸入版は日本語サポート対象外になることがある
業務で使うシステムを動かす土台の部分なので、目先の数千円〜数万円を惜しんで非公式ルートを選ぶと、サポート切れによる業務停止リスクのほうが大きくなります。Claris公式ストアまたは正規代理店経由での購入が結果的にいちばん安全で安く済む選び方です。
ファイルメーカーの代替ソフトと費用比較
FileMakerの料金が予算と合わない場合、代替ソフトへの乗り換えも選択肢になります。法人で標準的に使うプランで、各サービスの正確な年額を整理しておきます。
| サービス | 法人標準プラン | 1ユーザー年額(税抜) | 最低契約 |
|---|---|---|---|
| kintone(サイボウズ) | スタンダードコース | 21,600円(月1,800円) | 10ユーザー |
| Microsoft 365 | Business Standard(Access for PC含む) | 22,488円(月1,874円) | 1ユーザー |
| Airtable | Team | 240ドル(月20ドル) | 1ユーザー |
| Notion | ビジネス | 37,800円(月3,150円) | 1ユーザー |
料金面だけ見ればkintoneやMicrosoft 365 Business Standardが安く始められますが、「自社の業務フローへの作り込み」「iPad現場運用」「オンプレミス運用」のいずれかが必要な場面では、FileMakerのほうが結果的に費用対効果が高くなることもあります。
「他社の半額」を売りにする独自クラウドDBサービスも増えていますが、機能面や移行コスト、長期サポート体制まで含めて評価しないと、後から想定外の追加費用が発生することがあるため注意しましょう。
まとめ:FileMakerのコストを最適化するには
FileMakerの料金は、オンプレミス年間ライセンスの5ユーザー・12か月契約で1ユーザー月額2,035円(税込・年24,420円)からスタートするサブスクリプションが基本形です。Cloud Starter/Cloud Max/オンプレ年間/オンプレ永続/シングルライセンスの5つから、利用人数と運用方法に合わせて最適なプランを選びます。
個人で試したいなら45日間の無料評価版や73,260円のシングルライセンス(買い切り)から、法人で長期に使うなら必要ユーザー数を絞り込んだうえで24か月や36か月の複数年契約を選ぶのが、トータルコストを抑えるための基本方針です。
2025年3月の価格改定と7月のプラン名変更を経て、料金体系の見え方が一段と整理されています。kintoneやMicrosoft 365 Business Standardなどの代替ソフトと比較するときも、ライセンス料だけでなく開発費・運用費まで含めた合計コストで判断するのが安全です。
「自社の使い方に合うプランを一緒に整理してほしい」「開発・運用までトータルで相談したい」という場合は、FileMaker認定パートナーや受託開発会社への相談を活用してください。
富山の有限会社シーズプランニングでは、FileMakerを活用した業務システム開発・運用支援を行っています。ライセンスの最適化から開発・保守まで、ご相談内容に合わせて柔軟に対応します。
「今のExcel運用に限界を感じている」「FileMakerを導入するか他ツールと迷っている」といった段階のご相談も歓迎です。お気軽にお声がけください。
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