「サーバーの保守費用は月いくらが妥当なのか」「いま払っている金額は高いのか安いのか」と気になっている担当者は多いはずです。
サーバー保守費用の目安は、監視を中心に委託するなら月額1万円から5万円、障害対応まで含めると数万円から数十万円が一般的なところです。ただし同じ「保守」という言葉でも、どこまで任せるかで金額は何倍も変わります。
金額だけを見比べても、含まれている作業が違えば比較になりません。何にいくらかかる仕組みなのかを押さえておくと、手元の見積もりが妥当かどうかを判断できます。
この記事では、サーバーの保守を外部の会社に委託する場合を前提に、費用の内訳、相場の目安、金額が決まる条件を解説します。
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サーバー保守費用の内訳
毎月の保守費用は、いくつもの作業をまとめた対価です。何が含まれているかを分けて見ると、金額の意味がつかめます。
私たちがサーバー構築・保守業務で実際にお引き受けしているメンテナンスの内容を、費用の内訳として並べると以下のとおりです。
| 作業 | 何のための費用か |
|---|---|
| 緊急時対応 | サーバーが止まったときに原因を調べて動く状態に戻す |
| 脆弱性対応 | 公表された欠陥に対してすぐに修正を当てる |
| ライブラリの更新 | OSや、その上で動く土台のソフト(データベースやWebサーバーなど)を毎月一回程度新しいバージョンにアップデートする |
| ログ監視 | 異常の兆候を記録から見つける |
| メール管理 | メールの送受信が止まらない状態を保つ。メールが届かない、送れないといったトラブルの原因究明や復旧作業を行う |
| WEBサーバー管理 | サイトやシステムが見える状態を維持する |
| データベース管理 | データを保全し、バックアップを取る。異常が起きたときにはバックアップから復元する |
つまり障害が起きたときの復旧だけでなく、脆弱性対応や更新のように止まる前に手を打つ作業が、契約範囲の中心を占めます。ここを削ると月額は下がりますが、下がった分のリスクは自社に戻ってきます。
- 平常時に続ける作業(監視・更新・脆弱性対応・バックアップ)
- 障害が起きたときの作業(原因の切り分け・復旧・報告)
なお、サーバーを自社の事務所やデータセンターに置いている場合は、上記の作業費に加えて機器そのものの購入費、置き場所の費用、電気代も必要です。機器の故障に備えるメーカーの保守サービスも、委託先の保守契約とは別に結ぶ形になります。
クラウドで動かしている場合は、これらがクラウドの利用料に置き換わります。ここで気をつけたいのは、保守費用が定額でも、クラウドの利用料は毎月変わるという点です。
利用料はサーバーを動かした時間やデータの量で決まるため、アクセスが増えた月は上がります。稟議のときは、定額の保守費用と変動する利用料を分けて示しておくと、翌年の予算を立てやすくなります。
サーバー保守費用の相場
費用の幅が大きいのは、任せる範囲が契約ごとに違うためです。おおまかな目安として、委託の形ごとに整理すると以下のようになります。
| 委託の形 | 月額の目安 |
|---|---|
| 自社で管理し、機器やクラウドの費用だけ払う | 数千円〜 |
| 監視を中心に委託する | 1万円〜5万円 |
| 障害対応まで含めて委託する | 数万円〜数十万円 |
自社で管理する場合に月額が小さく収まるのは、費用が機器やクラウドの利用料だけになるからです。
この表で読み取ってほしいのは、金額そのものより幅の広さです。上限と下限が10倍以上離れているので、目安の数字を自社に当てはめても、妥当かどうかの判断にはなりません。
判断に使えるのは、次に挙げる3つの条件です。自社の答えを決めてから見積もりを取ると、返ってきた金額が高いのか安いのか分かるようになります。
サーバー保守費用が決まる3つの条件
サーバーの用途と規模
何台のサーバーで、何を動かしているかが出発点になります。社内でファイルを共有するだけのサーバーと、社外のお客様が使う受注システムでは、必要な作業量が違います。
台数の数え方にも注意が必要です。運用代行の料金はサーバー1台ごとに設定されている場合があります。台数が増えれば、その分だけ月額も積み上がる仕組みです。
どこまで任せるか
「異常を知らせるところまで」と「実際に直すところまで」は、別の契約です。金額差がもっとも大きく出るのがこの部分です。
監視だけを任せる契約なら月額は安く収まりますが、通知を受けたあとに動くのは自社の担当者になります。夜中にアラートのメールが届いても、対応できる人がいなければ朝まで止まったままです。
バックアップの範囲も確認しておきたい点です。取得の設定までが契約範囲で、実際に元へ戻す作業は別料金という区切り方もあります。取れているかではなく、戻せるかで見ておくと安心です。
あわせて、どの時点まで戻せるのかも聞いておいてください。復旧できても前夜の状態までしか戻らないなら、その日に受けた注文や登録は消えてしまいます。
何時から何時まで対応してもらうか
人が待機する時間帯が広がるほど、費用は上がります。24時間365日の体制を求めれば、平日の日中だけの契約より月額は数倍になります。
必要な時間帯を決めるときは、自社の就業時間ではなくそのサーバーを使う人がいる時間で考えてください。社外のお客様が使うサイトや受注システムなら、自社の営業時間外にも注文が入ります。
反対に、社内の担当者しか触らないシステムであれば、夜間の有人対応まで付ける必要はありません。使う人がいない時間の待機費用は削れます。
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サーバー保守費用をどの費目で処理するか
結論として、保守料の勘定科目は法令で決められていません。国税庁も、修繕費にあたるかどうかの判定について「修繕費、改良費などの名目によって判断するのではなく、その実質によって判定します」としています。名前ではなく中身で決まる、という考え方です。
毎月の保守料は、モノを買っているわけではなく、監視や更新という作業を継続して受け取る対価です。そのため、外部に作業を頼んだときの費目から選ぶことになります。
候補になるのは、支払手数料、保守料、外注費、通信費といった費目です。どれを選ぶかよりも、いったん決めた費目を毎年続けて使うほうが大事です。年度ごとに科目が変わると、前年と比べられなくなります。
サーバー保守費用の見積もりを取るときに伝えること
「サーバーの保守はいくらですか」とだけ聞いても、返ってくるのは幅のある概算です。金額を出すために必要な情報が足りていないためです。
逆に、以下の5つを先に伝えておくと、複数の会社から比較できる形の見積もりが返ってきます。
- いま動いているサーバーの数と、置いてある場所
- そのサーバーで何を動かしているか
- 止まったときに何時間まで待てるか
- そのサーバーを使う人がいる時間帯
- 大まかな予算感
最後の予算感は、伝えると足元を見られるのではと気にする方もいます。ただ、予算がわかるほうがその範囲で何ができるかを組み立てられるため、結果として現実的な案が出てきます。
開発者いま動いているサーバーは何台で、どこに置いていますか?



2台です。1台は事務所に置いていて、もう1台は制作会社さんに任せているので、正直よく分かっていません。



分からない状態でも大丈夫です。まず請求書を見せていただいて、何にいくら払っているかを一緒に分けてみましょう。
- 最低利用期間があるか
- 解約する月は日割りになるか、満額かかるか
- 設定変更などの作業依頼が月額に含まれるか、別料金か
3つ目は見落としやすい部分です。月額が安く見えても、依頼するたびに作業費が乗るなら年間の総額は変わります。
私たちがヒアリングでうかがうときも、やりたいことや現状のお悩みとあわせて、大まかな予算感や納期をお聞かせいただいています。そのうえで、ご検討いただきやすいように複数のパターンでお見積りします。
運用をお引き受けするときは、ヘルプデスクの提供とあわせて支払い代行もご用意しています。クラウドの利用料を私たちがまとめてお支払いし、月々の請求を一本化する形です。
お問い合わせからヒアリング、お見積りまでは無料です。いまの契約内容を整理したいという段階でもかまいません。
サーバー保守費用に関するよくある質問
いまの保守会社から乗り換えると費用は上がりますか?
月額だけで比べると下がることもありますが、乗り換えには初期費用がかかる場合があります。
あわせて確認したいのが、いまの会社から設定内容や管理アカウントを引き継げるかです。引き継ぎができないと、作り直しの費用が乗ります。切り替えの期間は現行と新規で費用が重なることもあるため、初年度は少し多めに見ておくと安全です。
相談してから見積もりが出るまでどのくらいかかりますか?
私たちの場合、お問い合わせフォームからのご連絡には2営業日以内に返信しています。そのあとご訪問またはオンラインでヒアリングし、複数のパターンでお見積りをお出しします。
ヒアリングからお見積りまでは無料です。稟議に間に合わせたい期限がある場合は、最初にお伝えいただければそれに合わせて動きます。
有限会社シーズプランニングは、1996年の創業から30年、中小企業向けのWEBシステム開発やサーバーの構築・保守を手がけてきました。20年以上にわたってLinuxサーバーを構築・運用し、近年はAWSを使ったクラウド化にも対応しています。
私たちは、お客様の「IT部門」として現場の困りごとを直接聞くことを大切にしています。いくらかかるかをお答えする前に、何をどこまで見る必要があるのかをご一緒に整理します。サーバー構築から運用・保守、システム開発まで、社内のチームが一貫して対応します。
フットワークの軽さも強みのひとつです。「ちょっとした相談をすぐしたい」という声に応えるため、メールへのレスポンスは基本15分以内を社内の行動規範にしています。
「いまの保守費用が妥当なのか知りたい」「古いサーバーをどうするか決めたい」といった段階からのお問い合わせでかまいません。ヒアリングからお見積もりまでは無料です。どうぞお気軽にご相談ください。
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